今回はLoveｌｙシリーズ（完全オリジナルストーリー）の＜お前しか見えない（あきら）～第２話～＞を更新します。今回は椿sideです＊オリキャラ（うちのサイトの子）が苦手という方は閲覧は御遠慮下さい。後、R指定ではありませんがヒロインが裸とBLぎみですので、そういうのが苦手という方も閲覧は御遠慮下さい。大丈夫な方は本文は下記をご覧下さい。

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＜お前しか見えない（あきら）～第２話～＞

～椿side～

　椿は薔薇の花の入った広い湯船に浸かりながら、輝の事を思っていた。

椿（あきらは私とお風呂に入るのが嫌なんでしょうか？今度、ユヅさんが居らっしゃらない時にあきらに聞いてみましょうか？）

「それにしも、このお風呂のお湯は少し熱いですわね！こんなのにずっと入ったままだと、流石に、のぼせますわね！一刻も早く、上がりませんと不味いですわ！この私にこんな熱いのに入らせて、ユヅさん、後で許しませんわよ！覚えてらっしゃいな！」

　椿はユヅに対して、憤慨していた。

　彼女の美しさの秘訣！？は毎回、薔薇の花の入ったお風呂に浸かっているからの様だ。

～輝&ユヅside～

　数分、経っても、椿はお風呂から出てくる気配が無いので、輝は椿の事を心配していた。

輝「椿さん、遅いですね？後の事は僕がやって置きますので、ユヅさん、ちょっと、様子を見て来て頂けないでしょうか？」

ユヅ「はい、解りました！お嬢様のご様子を見て参ります！」

　ユヅは椿の様子を見に行ったのだ。

　輝はユヅが戻って来るまでの間、夕食の準備を1人でやっていた。

　一方、椿は脱衣所に突然、ユヅが現れたので、驚いていたのだ。

椿「ユ、ユヅさん、突然、どうかなさったんですか？」

ユヅ「浴室に長時間、入っていらしたので、のぼせてないかどうか、心配で見に来たのですが、御無事で何よりございます。ダイニングに御夕食の準備が整ってございますので、お着替えになりましたら、御越し下さいませ。それでは、私はこれで失礼します。後、これだけは言って措きます。私が居ないとはいえ、妙な事をお考えにならぬ様にして下さいませ！」

　ユヅは椿に言うと、脱衣所から出て行ったのだ。

　暫くして、椿は輝の居るダイニングにやって来たのだ。

椿「今日の夕食はクリームシチューなのですわね！美味しそうですわね！」

　椿は嬉しそうに言った。

　夕食を２人は食べ終わった後、後片付けをする事になった。

椿「後片付け、私も手伝いますわ！」

輝「で、でも、･･･」

椿「まぁ、良いから！良いから！」

　輝は椿に強引に受け流され、２人で片付ける事にした。

　私、椿は輝の記憶喪失の事で負い目を感じている。あれは私のせいなんじゃないかと思っている。輝はもみじちゃんが居なくなる前の事しか覚えていない。でも、無理に思い出す事は無いと思う。それはとても辛い事だから。

　もし、輝自身が記憶を取り戻す事を願うのなら、私は本気で協力しよう。それで、私の下から居なくなっても仕方のないのだから。

？「ただいま、つばき！」

椿「お、おにいさま！？お帰りなさい！」

輝「あっ、お帰りなさい！」

　この人は私のお兄様の八朔（はっさく）です。でも、この人が帰って来るのはまれなんですが、どうして、このタイミングで帰って来たのか検討がつかないのです。

八朔「椿、本当に大きくなったなぁ。」

椿「お兄様、私の事を子供扱いしないで下さい！」

八朔「そちらの可愛らしい女の子は誰だい？」

　八朔は椿に輝を見て言う。

椿「彼はこう見えても男の子ですわよ！名前は雨寺輝です。」

八朔「えっ、何？どう見たら、男の子に見えるわけ？どう考えたって、女の子だろ！嘘言っちゃあいけない！冗談だろ？」

　お兄様は私の言った事を全く信じてくれません。

椿「そんなに信じられない様でしたら、本人に直接、確認なさって、みてはどうでしょうか？」

　私はお兄様に言う。

八朔「分かったよ！つばき、そんなに怒らなくても良いのに！」

　八朔は椿に言うと、八朔は輝の所に行った。

　一方、輝は食器棚に食器類をしまっている最中だった。

八朔（別に、聞かなくても、身体に直接、触れれば判る事だろ！）

　お兄様はあきらに対して、とんでもない事を考えている様です。

椿（何としても、止めねばなりませんわね！）

　八朔は輝の背後にゆっくりと忍び寄った。八朔と輝との距離は僅かしかない。

　八朔は椅子の上の輝に後ろから触れようとした時だった。

輝「･･･！？」

　その瞬間、輝本人に気付かれてしまった。

　輝は怪訝な表情で八朔の顔を見た。正確には睨み付けた。
 
輝「八朔さんは一体、僕に何をなさろうとしているのですか？」

八朔「食器をしまうのを手伝おうと思ってな！」

　八朔は必死に誤魔化す。

輝「だったら、可笑しいですよね。さっきのあの手は何なんですか？どう考えても、僕の身体に触ろうとしてたとしか考えられませんけどね。」

（ああ、気持ち悪いなぁ、この人！）

椿「全く、油断も隙もありゃしませんわね！最低ですわ。もう二度と、あきらに近付かないで下さいな！」

（やると思いましたわ！）

「私が良いと言うまで、向こうへ行ってて下さい。絶対に、入って来てはいけませんからね！」

　椿は八朔に念を押すと、作業に戻った。

八朔（あ～あ、もうちょっとだったのに、つばきの奴は余計な事しやがって！）

　八朔は悔しそうな顔をしながら、手に握り拳を作る。

輝「っ･･･んぅ･･･だ、/////駄目だよ！･･･こ、/////こんな所で･･･キ、/////キスなんて！」

　椿は輝に深い口付けをする。

椿「あら？どうして、いけないんですの？」

　椿は輝を抱き寄せながら、言う。

輝「い、/////いや、･･･ア、/////アイツが居るし！」

（しかも、行き成りディープキス！？っていうか、場所を考えろよ！）

椿「私達の事をお兄様に見せつけてやろうと思ってるんですのよ！」

輝「あ、/////貴女は何も判ってませんよね？ユ、/////ユヅさんの先程の話を聞いていましたか？」

　まだ、輝の心臓の鼓動はドキドキしているが、輝は必至で椿に訴える。

椿「そんな事、忘れましたわ！」

輝「そっちがそのつもりなら、こっちだって、やってやる。」

椿「というと、自身も罪を犯そうと言うのですね。解りましたわ。」

輝「後で、２人でどう言い訳するかを考えましょう。」

椿「そうですわね！」

（ですが、そんな言い訳はあの人に通用すると思いませんわね！まぁ、一か八かに掛けましょう。）

　輝と椿はお互いに熱い口付けを交わしたのだ。

八朔（俺には誰とか言って措きながら、つばきは自分勝手だな！）

　八朔は椿の事を見ながら思った。


第３話に続く・・・