キリ番77フリー＜知世のお見合い～最終話～[知世と真（オリキャラ）]＞ を更新します。本編の前に、登場人物紹介です。後、前回はこちらです。＊この小説はお持ち帰りOKです。

＜知世のお見合い～最終話～[知世と真（オリキャラ）]の登場人物紹介＞

瀬戸　強（せと　つよし）･･･知世達の会話のみに登場。

木之本桃矢（きのもととうや）･･･知世達の会話のみに登場。

＊オリキャラを含む二次創作小説です。オリキャラ（うちのサイトの子）が苦手という方は閲覧は御遠慮下さい。本文は下記をご覧下さい。

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＜知世のお見合い～最終話～[知世と真（オリキャラ）]＞

　丁度その頃、知世の居る料亭の近くまで、バイクでやって来た真は料亭の前で突っ立っている黒髪の髪の短い髪型の女の子を見つけたのだ。その彼女は泣いているのである。

真「おい、どうしたんだ？ここに、何か用か？泣いてちゃ、判らないだろ！」

女の子「せ、先輩が、先輩がここに居るって聞いたんですが、来てみたら、突然、追い出されてしまったんです！もう、私はどうしたら良いのか･･･」

真「だったら、俺が付いて行ってやるよ！俺もここに用が有るしな！」

女の子「あ、有り難うございます！」

真「礼は良いから！アンタ、名前は？」

深山杏里（以下：杏里）「み、深山杏里です。で、貴方は？」

真「ああ、俺はただの通りすがりのライダーです！」

杏里「もう、変なお兄ちゃん！」

　杏里はクスリと笑いながら、言った。

真「やっと、笑ってくれた！あっ、俺は本城真！もう、そろそろ、行こっか？」

杏里「はい！」

　２人は料亭へ、入って行ったのだ。同じその頃、知世と菜桜が居る部屋では、知世は菜桜に対して、イライラしていた。

知世（ああ、もう我慢の限界ですわ！私はこの方と居るはもう嫌ですわ！流石にもう、帰りたい気分ですわね！）

菜桜「あのなぁ、イライラしたいのは俺の方だし、アンタに、ボロクソ言われて、ムカついてるのに、良い気なもんだな！おい、聞いてんのか？」

知世「あら？私は貴方に本当の事を言ったまでの事ですわよ！まぁ、それに対して、逆ギレとはなんて、最低な方なんですの。さぁ、もう時間が有りませんわよ！キスをするのならば、今しかありませんわよ？」

　知世が菜桜を急かす。

菜桜「そ、そんな事、お前に言われなくても、判ってるし！」

　菜桜は知世の身体を引き寄せ、口付けをしようとした時、障子がを思いっきり開かれた。

杏里「い、今村先輩！？わっ、私という者がありながら、何をしてるんですか？」

真「ちょっ、ちょっと、お前はともよちゃんに対して、何をしようとしてんだよ？」

　杏里と真は菜桜に対して、憤慨している。

菜桜「（ギョッ！？）み、深山！？お、お前が何で、ここに居るんだよ？部活が有るんじゃなかったのか？後、お前は誰なんだよ？」

知世「（ニコッ！）真君！まぁ！私を助けに来てくれると思ってましたわ！さぁ、帰りましょう？」

　驚いている菜桜とは対照的に、知世は凄く嬉しそうにしていた。

真「おい！ともよちゃん、こんな時に何をとぼけた事言ってるんだよ！これはどういう事か、説明してくれないかな？」

知世「真君、これはですわね、･･･あら、私にとっては、予想外の出来事でしたのよ！だからって、そんなに怒れなくても良いのでは？」

　知世は何故か、こんな時に冷静に真に言うのである。

真「お前は馬鹿か？俺はすっごく、心配してたのにさ、はぁ！俺の苦労は何だったんだろうな！こんな事なら、来なければ良かったよ！バイバイ、ともよちゃん！後の事は自分で始末して下さい！俺は知りません！」

知世「ちょっと、真君？私の話を聞いて下さいな？」

　真は知世の言い分を聞かずに、立ち去ろうとする。勿論、こちらも修羅場の様だ。

杏里「私、先輩には失望しました！私は帰らせて頂きます！」

菜桜「深山、お前は勝手にここへ、やって来て、何を勝手な事を言ってるんだよ？」

杏里「私は先輩の事、こんなに心配してたんですよ！それなのに、それなのに、どうして、私の気持ちを分かってくれないんですか？」

菜桜「おい、何の話だよ？」

　菜桜は杏里に対して、困惑している。

杏里「先輩はあの時、お前を守るって、仰って下さったじゃないですか！あれは、嘘だったんですか？」

菜桜「えっと、あれぇ？俺、お前にそんな事、言ってつもりは無いけどな！」

杏里「でも、確かに、私はちゃ～んと、聞きましたよ！先輩は私の気持ちを踏みにじって、良い気なもんですね！もう良いですよ！」

　そのやり取りを何時の間にか、見ていた知世と真は困っていた。

知世「貴方って、人は本当に最低ですわね！彼女の気持ちを考えた事は有りますの？」

真「ともよちゃんの言う通りだよ！この子はなぁ、こんな寒い中、必死でお前の事を捜してたんだぞ！」

　菜桜は知世と真に責められる。

菜桜「そ、それは･･･コイツが勝手にやった事だし！」

知世「言い訳は結構ですわ！」

園美「ちょっと、知世！これは一体、何の騒ぎなの？」

　知世の母の園美が突然、現れたのだ。
 
知世「お、お母様！？これは、その･･･」

真「えっ、お、お母さん！？」

菜桜「と、知世さんのお母様！？」

杏里「え、えっ！？」
 
　一同、園美の突然の登場に驚く。

園美「本城君、貴方にお母さんだなんて、言われる筋合いは無いわよ！」

真「す、すみません！ともよちゃんが大事なお見合いをぶち壊した事は確かに、悪い事だと本人は気付いていると思います。今回の事は許して頂けませんでしょうか？」

　真は知世の代わりに、園美に謝る。

園美「貴方に謝られても、意味は無いわ。知世、本城君に謝らせておいて、恥ずかしくないとは思わないの？」

知世「すみません、お母様！皆さん、お騒がせしてすみませんでした！ですが、･･･」

　知世は躊躇いながら、話を続ける。

知世「･･･私は今村君いえ、天王寺君よりも、本城真さんの事が超絶好きで堪らないのですわ！なので、お許し下さいませ、お母様！この婚約は無かった事にして頂けませんでしょうか？」

園美「知世、判ったわ！天王寺君の御家族に伝えておくわね！」

知世「お母様、有り難うございます！」

　園美は安心した顔で部屋を出て行った。

知世「真君、不束者ですが、これからも、宜しくお願いします！」

　知世は真剣な顔で言うと、真に向かって、頭を下げた。

真「こちらこそ、宜しくお願いします。」

　真も知世に向かって、頭を下げた。

知世「あら？そういえば、･･･貴方達はお話は済みましたの？」

菜桜・杏里「いや、まだ、だけど！」

　2人は知世に答える。

杏里「お２人の邪魔になるでしょうし、天王寺先輩帰りましょうね？」

菜桜「お、おう、そうだな！」

杏里「お騒がせして、誠にすみませんでした。さぁ、帰りますよ？」

菜桜「み、深山！別に、お前に言われなくても判ってるし！」

　菜桜と杏里を部屋を出て行った。

知世「真君、この埋め合わせは後日しますわね！」

真「う、うん！」

知世「お２人は仲が宜しい様で、本当に微笑ましいですわ～！」

真「そうだな！」

（コイツは相変わらず、騒がしい女だな！）

　真は知世に頷いた。

　翌日、学校の昼休み、知世は桜達に昨日、遭った出来事を自慢げに話していた。

小狼「ああ、それは良かったな！」

　小狼は知世が嬉しそうに言うので、凄く呆れた顔でそう言った。

桜「あのね、知世ちゃん！私達は心配してたんだよ！ね、小狼君！」

小狼「ああ！お前、皆に迷惑を掛けて、悪いと思ってるのか？」

知世「はい、勿論、思ってますわ！本当に心配掛けてごめんなさい！」

　知世は２人に謝る。

茉莉「あ～あ、まつりは結局、一人になっちゃうんだ。」

知世「まつりちゃん、それは仕方ない事ではありませんか。いつまでも、真君は隣に居るわけではありませんのよ！」

茉莉「煩い！煩い！まことを返してよ！それに、瀬戸君は許嫁と結婚するらしいし、信じられるのはまことだけだと思ってたのに、酷いじゃない！」

知世「世の中をそんなに、甘く見られては困りますわよ！まつりちゃん！」

桜「そうだよ！だからね、早く、良い人を探さなきゃ駄目だよ！」

茉莉「そんな事、言われなくても判ってるわよ！」

小狼（本城の奴、絶対、判ってないな！）

「そうだ、本城！さくらの兄貴と一緒になったらどうだ！絶対、お似合いだと思うぞ！」

茉莉「はぁ！？李君、何言ってんの？ふざけないでよ！馬鹿な事、言い出さないくれる？私はあの人の事、大っ嫌いなんだからね！」

知世「李君の言う通り、お似合いかもしれませんわね！似た者同士、傷を舐め合ってみては、如何でしょう？おほほほほ！」

茉莉「ええぇっ！？冗談じゃないわよ！」

桜「もう、知世ちゃんったら、酷い様！（苦笑）」

小狼（そう言うと思った！大道寺は相変わらず、黒いなぁ！）

　桜と小狼は知世に対して、呆れていたのだ。


終わり