今日は前回の続きの逆チョコ（男の子）後編その２を更新します。後、このお話の前々回は観たい方はこちらをご覧下さい。

前回のあらすじ・・・今年のバレンタインは逆チョコの為、桜と千春にチョコレートを贈る事にした小狼と山崎は図書室へ行く事になったはずのなのだが、行く途中で山崎と真の話により、図書室に行く時間がなくなってしまう。山崎と真のせいで不機嫌になってしまった小狼は足早に教室に戻ってしまう。

＊この小説はオリキャラを含みます。大丈夫な方のみ、下記からお読み下さい。

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＜逆チョコ（男の子）後編その２＞

山崎「本城君！君のせいで、李君の機嫌が悪くなってしまったんだよ！どう責任をとるつもりんだい？」

真「はい？俺だけのせいにするなよなぁ！山崎！元々はお前が李をけしかけたんだろ？」

山崎「え？僕のせい？いやいや、君のせいだろ？」

　小狼に置き去りにされた2人は喧嘩していた。

千春「アンタ達、何も揉めてるのよ！もう、とっくにチャイムは鳴り終わってるんだけど！」

　いつの間にか、そこに千春が立っていた。

山崎「千春ちゃん、次は自習なんだし、良いじゃないか！」

千春「山崎君、アンタはそれでも、委員長なの？あ～あ、私、アンタを観てると、情けなくなってくるわよ！」

真「２人共、お取り込み中、悪いんだけどさぁ、代わりに自習のプリント、俺が取りに行ってこようか？これで満足だろう？山崎！」

　真は職員室に自習のプリントを取りに行ってしまった。

山崎「何か、気を使わせちゃって悪いねぇ！本城君！」

千春「アンタは本当に悪いと思ってるの？山崎君！後で、ちゃんと、李君と本城君に謝りなさいよ！」

山崎「は～い！」

（千春ちゃんは全部、僕が悪いみたいに言って！）

　一方、教室に居る知世達はというと、戻って来ない真の事を心配していた。

知世「あの、李君！本城君は戻っていらっしゃらない様ですが、どちらに行かれたか御存じでしょうか？」

小狼「俺が知る訳がないだろ！大道寺！」

桜「小狼君！さっきから、機嫌が悪いけど、小狼君、何か、あったの？」

小狼「俺に山崎と本城が要らん事、言ったんだ！」

桜「そ、そうなんだ！でも、小狼君、喧嘩しちゃぁ、嫌だよ！」

知世「それはいけませんわよ？李君！それより、本城君はどちらに行かれたんでしょうか？私、超絶心配でなりませんわ！これはもしや？失踪事件ではありませんの？」

桜「あのね、知世ちゃん！それは大袈裟だよ！ちゃんと、戻ってくるから、心配しなくても大丈夫だよ！」

小狼「直ぐに、事件にこじ付けようとするのは、止めてくれないか？大道寺！」

知世「でも、そうすると、面白いのでは？」

桜・小狼「はぁ～！」

　２人は知世の発言に呆れて溜息を吐いていた。

知世「李君は怒って、お２人（真と山崎）を廊下に置き去りになさったと、李君は先程、仰いましたわよね？」

小狼「ああ、そうだけど！それがどうしたんだ？」

知世「それでどうしてか、判りませんが本城君は居なくなれたんですね！」

小狼「そういう事だな！その場に居た山崎なら、知ってるんじゃないのか？」

知世「これは当事者である山崎君に聞いた方が話が早いですわね！李君！」

小狼「大体、山崎がやる事は俺は解るけどな！」

知世「まさか、李君に何時も、やられる事を山崎君が本城君にやったと李君は仰りたいんですのね？」

小狼「俺はまだ、何も言ってないぞ？大道寺！」

桜「２人が言いたい事は解ったよ！山崎君が本城君をけしかけたんじゃないの？」

知世「でしょうね！きっと、さくらちゃんの仰る通りですわ！」

小狼「そうなのか？桜！自分の罪を擦り付けるなんて、山崎は酷い奴だなぁ！」

知世「全くですわね！」

　で、戻って来た真本人はというと、知世に対して、困った顔していた。

真「ああ、俺が何でこんな目に会わないと行けないだ！しかも、話が大きくなってるし、・・・」

知世「それは貴方のせいではありませんの？」

真「はい！反省してます！ともよちゃん！」

小狼（何故？大道寺に謝るんだ！謝る相手が違うだろ！）

知世「解れば良いですわ！」

真「勿論、李にも謝るよ！俺が悪かった！」

小狼「あ、ああ！もう二度とするなよ！」

真「わ、解った！で、でも、それなりの条件が有るんだよな？」

小狼「まぁな！後で、大道寺の弱点を教えてくれ！本城！」

真「ええっ！？弱点？条件って、そんなもので良いのか？李！」

知世「何をこそこそしてらっしゃいますの？李君！真君！そういう事は休み時間にやって下さいな？」

小狼（大道寺の奴、自分の事を棚に上げて置いて何様のつもりだ？）

真「ともよちゃん！俺の事、どっちで呼ぶか統一してくれないかなぁ？」

知世「そこは気を付けますわ！真君！」

　一方、奈緒子達はというと、先程の知世の話で盛り上がっていた。

奈緒子「さっきの知世ちゃんの話、面白かったから、知世ちゃんの話のネタを推理小説を書くのに使って良いかなぁ？」

千春・利佳「止めて置きなさい！」

奈緒子「私は面白いと思うんだけどなぁ！」

　奈緒子は残念そうに言った。

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