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CCSなどの二次創作(よろず)と一次創作ブログです。後、リンクは一次創作サイト様又は同人サイト様のみ、リンクフリーです。
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 <李小狼、京都にゆく!~大隅旅館でアルバイトをする~ 第1話>をPixivから転載します。後、最新話はこちらです。

 この小説は少年舞妓・千代菊がゆく!×カードキャプターさくらのクロスオーバー小説です。それと、かなり、少年舞妓依りです。後、本編の前に、登場人物紹介です。後、BLとNLの両方です。それと、7月生まれの3人の男の子の李小狼・千代菊(岡村美希也は小狼とは1日後。後、千代菊の誕生日は偽物なので、載せません。)・宮坂宏章(7月生まれで、2人とは誕生日が近いのは覚えているんですが、日にちを忘れました。)を絡めてみました。
<登場人物紹介>
千代菊・・・少年舞妓・千代菊がゆく!のヒロインである。彼女の正体は男子中学生の岡村美希也。つまり、男の子である。千代菊の正体がバレたら、置屋「吉乃家」が廃業になる恐れが有る様だ。
李小狼・・・京都へ、桜達と供に旅行にやって来たが、はぐれてしまう。日本が好きなイギリス系中国人の高校生の御曹子(舞妓さんから、御曹子ではないと思われている。)。たまに、ヒロイン的な扱いを受ける(女装姿が綺麗。)。諸事情で日本に住んでいる。幼い頃、「吉乃家」の客として、家族連れで来た事が有るが、随分、小さかった事もあり、本人は全く、記憶に無い。彼の正体は魔導師。但し、知っている人は一握りしか、居ない。顕太のせいで、美希也の代わりに、大隅旅館で働かされる羽目に遭う。少し、女の子が苦手(大勢の女の子に囲まれるとテンパる。)。実は女の子と男の子が好き(美人なお兄さんが好きだったという過去を持つ。)。桜に黙って、輝に浮気しているが、知世にはバレている。
大隅顕太・・・大隅旅館の三男であり、美希也の幼馴染み。舞妓の千代菊のファンであり、ファンクラブの会長である。
楡崎慎一郎・・・楡崎グループの30代の若き社長。鮫顔のイケメンで、千代菊の迷惑な客。千代菊にゾッコン。千代菊から見れば、エロ親父。小狼を千代菊が好きだと誤解する。後、千代菊が美希也だと知らない様だ。
大道寺知世・・・カードキャプターさくらのもう1人のヒロイン。大手おもちゃ会社大道寺トーイの1人娘で、お嬢様。千代菊の大ファン。女の子が大好き。小狼から見れば、ただの迷惑な女の子。小狼を京都に置いてきぼりにした張本人。桜の事が好き。
木之本桜・・・カードキャプターさくらのメインヒロインであり、原作の主人公。知世にまんまと騙され、京都から東京に知世と供に、一緒に帰ってしまう。彼女の正体は魔導師。小狼の彼女で、婚約者。
雨寺輝(あまてらあきら)・・・小狼と同い年で、小狼の友人。京都へ仕事に来た序に、再従姉の白峰椿にお使いを頼まれる。この小説を書いている碧茶々の小説のオリキャラである。四葉学院高等部の姫と呼ばれているが、実は男の子である。理由は女の子の様に可愛いので、そう呼ばれている。雨寺神社の息子で、若き神主。当初、従姉の露妃が神社の跡継ぎになる筈だったが、彼女が跡継ぐのを拒否したせいで代わりに、跡継ぎ候補になる。因みに、彼は祖母の夕霧の三女時雨の長男である。
 美希也に見た目が似ている為に、見間違われてしまう。瞳の色は灰色。髪の毛は正面から見て、右側に結っている。因みに、美希也の瞳の色は黒色で、髪の毛は後ろに結っている。椿とは、再従姉以上恋人未満?という付き合いをしている。小狼の事が少し苦手である。実は小狼と同じ経験をしていた。
雨寺露妃・・・輝の歳の離れた従姉。職業はモデル。実家の古い風習にとらわれるのが嫌で、跡を継ぐのを拒否した。因みに、彼女は夕霧の長女露美の長女である。
白峰椿・・・輝の1つ歳の離れた再従姉。四葉学院のマドンナの1人であり、輝の彼女ではあるが、色々、問題が有る様だ。因みに、彼女は夕霧の姉朝露(故人)の長女麻子の次女である。輝が自分と自身の幼馴染みが好きなのを知っている。彼女は雨寺家の血をひいているが、眼の色は灰色ではなく、青色。
雨寺夕霧・・・輝の祖母。お稽古の時は厳しいが、それ以外の時はかなり、輝に対しては甘い様だ。夕霧の姉の朝露とは、二卵性の双子の姉妹である。


<この小説の細かい設定>※あたしが分かる範囲で書きました。
ランさん・・・李小狼の呼び名。後、千代菊が小狼の母親が夜蘭(イェラン)なので、区別をつける為に名付けた。因みに、芸舞妓等がそういった通称名でお客様を呼ぶそうです。
ミキ・・・岡村美希也。
ボン・・・坊ちゃん。御曹司。因みに、京都ではそう呼ぶそうです。
お姉さん・・・夫人等の事を指す。
おかあさん・・・置屋の女将や料亭の女将等。
ロウさん又は源さん・・・慎一郎のお父さんの源一郎の呼び名。※ロウさんを出すかどうかは決めてません。

※本編は下記に有ります。

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[chapter1:小狼、花街に迷い混む]
 とある事情で、東京に帰れなくなった俺は京都の夕暮れの町をブラブラと歩いていた。
 俺の名前は李小狼。諸事情で日本に暮らしている。因みに、俺は魔導師をやっている。別に、隠している訳じゃない。
 どうして、こうなったのかっていうと、大道寺の馬鹿のせいで帰れなくなったんだ。ここが何処なのか全く判らないし、どう考えても、これは迷子だな。高校生なのに、本当に情けない。何処か、途中で、ガイドブックを無くした様だ。
(あぁ、大分、辺りも薄暗くなって来たな。ウェイに迎えに来て貰おうにも、今は仕事で、香港に居るんだよな。どうしたものかな。)
 途方に暮れる小狼。
 未成年は立ち入り禁止である花街へ、何時の間にか、小狼は迷い込んでしまったのである。
「うっ、うわぁっ!?こ、ここはまさか、京都では、禁断の場所と言われる大人の遊び場の花街だ。俺みたいな子供がで配流すべき場所じゃない。俺はなんて、恐ろしい事をしたんだ。あぁ、どうしたら、良いんだぁ~!」
 小狼は狼狽える。
「そこのお兄はん、凄く困っとるみたいどすけど、どないしはったんどすか?」
 小狼の目の前に、大変、可愛いらしい舞妓が立っていた。しかし、今の時代の舞妓の年齢にしては、大変、年齢は幼く見える様だ。そう、この子こそが千代菊である。
「俺は道に迷ったみたいなんですよ。って、えっ!?まさか、貴女が千代菊さんですか?俺はもっと、歳をいっている方か、俺と同い年位だと思っていました。」
「まぁ、驚かれるのは無理はおへんえ。そりゃ、珍しわな。初めまして、うちが千代菊どす。まだまだ、舞妓としては新人どす。貴方様はもしや、うちのおかあはんがゆっとった李小狼はんどすやろ。ひゃあ、ホンマ、かっこええわ。」
(僕は実は男なんだけど、思わず、見惚れてしまったよ。紫堂や楡崎さんとは、違うタイプだね。)
 因みに、舞妓の千代菊の中の人は中学生の岡村美希也。吉乃家という置屋の息子である。とある事情で舞妓になった。
「こちらこそ、初めまして。俺は確かに、貴女の仰る通り李小狼です。べ、//////別に、俺は自分の事をそんな風には、思った事は一度もないですよ。」
 小狼は顔を真っ赤にして、そっぽを向いた。
「そんな事おへん。けど、何で、ここへ居られるんどすか?」
「み、道に迷ったんです。後、勝手に、入ってすみません。」
「でも、悪気が有って入ったやおへんのにゃろ。だったら、許すさかい。まぁ、そういう間違いは誰でも有るし、気にせんでええ。」
「そうですよね。」
 そこへ、黒髪の長身の美少年が駆け寄って来る。どうも、千代菊の知り合いらしい。
「お~い、千代菊ちゃ~ん!」
「あの、顕太はん!そんなに急いで、どないしはったん?」
 大隅顕太に千代菊は困った顔で聞いた。
「僕はミキの事を探してるんだけど、見なかったか?」
「ミキちゃん?ミキちゃんやったら、おかあはんにお使いを頼まれて、さっき、出て行かはったで。」
(えっ?僕!?普段は俺って、言ってる癖に、変な顕太!本当は僕はここに居るんだけど、取り敢えず、誤魔化しておこう。)
「えっ?そうなの!今ね、うちの旅館、人手が足りなくて、ミキに手伝って貰おうと思ったんだよ。」
(おいおい、また、かよ、顕太。けど、この人は駄目だよ。)
 今は千代菊になっている美希也は顕太に呆れている。実は美希也と顕太にとっては、普通の日常である。
(な、何だってぇ!?旅館の手伝いだと!?俺はそういうのは、無理!絶対に、無理だぞ!)
 小狼は顕太の発言を聞いて、困惑する。
「それより千代菊ちゃん、この人は誰なの?」
「顕太はん、この方はうちの屋形のお客様だった人の子供どす。このランはんも、勿論、うちの屋形のお客様だった人どすえ。失礼な事はしたら、あかんえ。」
(えっ?ランさん!?俺の事か!)
 小狼はランさんと呼ばれ、少し困惑する。
「えっ、そうなんだ。けど、うちの旅館は今直ぐにでも、猫の手が借りたい程なんだぞ。千代菊ちゃん、そこを何とか、頼んで貰えないかな。頼むよ、千代菊ちゃん。」
 顕太は必死な顔で、千代菊に言う。
「ランはん、顕太はんが旅館の手伝いをして欲しいそうなんやけど、どうやろか?勿論、アカンやろ!」
(李さん!ねぇ、お願い、断ってよ!そこは断るべきだよ!初対面の人にこんな事頼むのは失礼だよ、顕太。)
「はい、分かりました。困っているのでしょう。俺が出来る事ならやります。今回だけですよ。」
 小狼は困った顔で答えた。
「うわぁ、有り難うございます~。そう仰って頂けると有り難いです。」
(よっしゃあ~!この1人は絶対に、あほだぜ。旅館の仕事がどれだけ、大変なのか、判ってるのかなぁ。ホント、単純な人で良かった。俺はやっぱり、凄い。)
(あぁ、コイツ、子供の癖に悪知恵が働くなぁ。俺はこういう奴が一番苦手なんだ。きっと、コイツの友人らしいミキって子も、良い様に振り回されているに違いないな。あ~あ、今日は散々な日だったな。)
 顕太は子供と言っても、中学1年生なので、小狼と余り、変わらないのだ。
(あぁ、李さんが余りにも、可哀想だよ。顕太!後で、どうなっても、僕は知らないよ。)
 美希也は顕太に呆れている。
「あっ!ミキだ。おい、ミキお前、今まで、何処に行ってたんだよ?俺はお前を捜してたんぞ。どうして、逃げるんだよ?」
 顕太は美希也に、背格好がそっくりな男の子に声を掛けた。
「あのぅ、貴方は誰ですか?僕ぅはミキとちゃいます。勘違いせんといて下さい。」
 確かに、顔立ちがそっくりだが、明らかに、服装が違う。彼は水色の着物を来ていた。
(顕太!僕は普段、そんな格好はしないよ。それに、僕はここに居るし、その人は別人だよ。)
「あの、その人は俺の友人の雨寺輝で、お前の友人のミキって子じゃないぞ!」
 小狼が千代菊の代わりに答える。
「ランはんの言う通りどす。顕太はん、その子の瞳の色をよう見てみ!その子の瞳の色は灰色どす。ミキちゃんの瞳の色は黒色どすえ。」
「ホントだ。僕の人違いでした。すみません。」
 顕太は輝に、頭を下げて謝った。
「別に、かまへんけど、その子と僕がそんなに似とるんか?」
「すっごく、似てます。」
「へぇ、そうかぁ。今度、その子と会わせてくれへんかな?」
「勿論です。本人はきっと、喜びますよ!」
 2人が嬉しそうに、話しているを聞いた小狼と千代菊は複雑な顔をしていた。
(僕はこの人に余り、会いたくないよ!顕太の馬鹿!余計な事を言うなよ。顕太、いい加減してよ。調子に乗り過ぎだよ。)
「で、あきはここへ、何しに来たんだ?」
 小狼は輝に聞いた。
「実は楡崎って、いう人に、千代菊が来るのが余りにも、遅いので、迎えに行ってくれと頼まれたんだ。僕はその人にも、ミキって、子に間違えられたんだよ。」
(あ、あき!?李君、僕の事をそう呼ばないだろ。何か、変だぞ。)
「なっ!?に、楡崎さん!?あ、あの、楡崎グループの?」
「えっ?李君、その人の事を知ってるの?」
「あ、あぁ!俺は何度か、会った事が有るんだ。・・・確か、すっごく、嫌味で嫌な人なんだよ。俺は2度と、会いたくないな。」
 小狼は頭を抱えながら、輝に答えた。
(うわぁ、どうしよう!料亭の浮舟さんで、楡崎さんのお座敷だった事をすっかり、忘れてたよ。今日はお座敷に行きたくないよ。)
「あっ、そうや!ランはん、うちにお花を付けて、おくれやす。」
「分かりました。千代菊さんをこんな目に遭わせたのは、俺のせいでもあるし、是非、そうさせて下さい。」
「という事なんや!顕太はん、ランはんの事、借りていってもええやろか?」
「うん、良いよ!」
 顕太は情けない顔をしながら、言った。
 3人は顕太を置いて、急いで去って行った。


[chapter2:勘違いは止めておくれやす]
 宿泊も出来る老舗料亭『浮舟』にやって来た3人は女将である松代さんに出会う。
「千代菊ちゃん、ボンはカンカンどすえ。」
「すんまへん、おかあさん。ちょっと、近くで、ランはんと顕太はんと立ち話をしとったんどす。」
「ラ、ランはん!?まさか、李のボンの事どすか?」
 松代さんは驚いた顔で、千代菊に聞いた。
「そうどす。」
(えっ!?松代さんも、李さんの事を知ってたんだね。)
「ホンマ、立派なりはりましたな。まぁ、今回は李のボンに免じて、許すさかい。次は無いと思い。」
「おかあさん、すんまへん。」
 千代菊は松代さんに申し訳なそうに謝った。
「あれっ!?そういえば、ランはんは何処に、行かはったん?」
「千代菊さん、李君なら、鬼の様な形相で、浮舟の中に入って行きましたよ。」
「そうどすか、おおきに、輝はん。」
 千代菊は輝にお礼を言うと、急いで楡崎の待つ部屋に向かった。
「はて、それより、ボンは若先生の事をどうやって、ミキちゃんとまちごうたんやろな。身なりやってちごうてるのにな。」
「松代さん、やはり、それは顔じゃないでしょうかね。それより、僕は先生って、呼ばれる身分じゃないですよ。お婆様いや、先生とは比べ者にはなりまへん。」
 輝は困った顔で、松代さんに答えた。
「そりゃあ、そうやろ。けどな、千代菊ちゃんと比べたら、断然、若先生の方が茶道のお点前は上やえ。後、若先生が李のボンとは知り合いやったのは驚いたんえ。」
「そうなんですか。僕は彼と友人になれて、嬉しゅうございます。それより、大丈夫やろか、李君。楡崎さんに酷いをされてなければ、良いけどな。」
「そんなに、心配なんやったら、行きよし?」
「松代さん、そうさせて頂きます。」
 輝は小狼の所へ、駆けて行った。
 一方、千代菊と小狼は楡崎慎一郎の勘違い発言に呆れていた。
(俺は千代菊さんとそういう関係じゃないぞ!)
(慎一郎はんホンマ、ええ加減にしておくれやす。うちは本気で、怒りますえ。)
「千代菊、私の事を嘗めるのもいい加減したら、どうですか?」
「だから、言っとるやろ、うちとランはんとはそういう関係ちゃいます。ランはんがさっき、奥さんになるお人が居るって仰ってましたさかい。」
「李君に婚約者ですって!?あはははっ、千代菊は冗談ですよね。こんな引っ込み思案な彼に居るとは、私には信じられませんね。」
 楡崎はすました顔で言った。
「・・・あの、楡崎さん!千代菊さんの言っている事は本当の事です。ち、千代菊さん、俺は先程、言いましたよね、恥ずかしいから、言うなって!千代菊さんは本当に、恐ろしい人です。」
「李君がそう言うんでしたら、1度、私の所に連れて来て下さい。」
「それはお断りします。彼女は千代菊さんには、負けない位可愛い子です。貴方の所へ、彼女を連れて来たら、貴方は何をするか判りませんしね。俺は絶対に、嫌です。」
「李君!勿論、証拠の写真位は持っているのでしょう。それ位は私に見る権利は有りますよね。」
「慎一郎はん、いい加減にしはったらどうどすか?ランはん、困ってはりますえ。まさか、お酒の飲み過ぎでもう、酔っぱらってしもたんどすか。」
「千代菊、今日は一滴も飲んでませんよ。今日はお茶だけですよ。」
 楡崎は困った顔で答えた。
 そこへ、輝がやって来る。
「美希也君!?何を怒っているのですか?私が貴方に、何かしましたか?」
 部屋に入って来た輝は楡崎に対して、怒っている様だ。怒るのは無理はない。何度も、間違えられたら、誰でも怒るのは当たり前である。
「あの、楡崎さん、そいつは美希也じゃないです。」
「そうどす。」
「それもそうですけど、痴話喧嘩は他所でして下さい。」
 輝は不機嫌な顔で、千代菊と楡崎に言った。
「あき!一体、何が遭ったんだ?様子が変だぞ。」
「小狼さんは勝手に、口を挟むなよ!今はこの2人と話をしてるんだよ。」
「アキ君、私達に八つ当たりしないで下さい。一体、何が遭ったのか、教えて下さい。」
「慎一郎はんの言う通りどす。何が遭ったんどすか?」
 3人に質問攻めされた輝は仕方なく、話す事にした。
「うちに、茶道を習いに来られている舞妓さん達に、ここのお座敷に来る前に途中で、偶然、会ったんですよ。丁度、彼女達はある団体客のお座敷に呼ばれたんだそうです。但し、千代菊さんとは違う屋形の舞妓さんですよ。」
「それはそれは、災難だった事でしょう。勿論、私はその舞妓さん達は知ってますよ。彼女達はトラブルメーカーで有名ですからね。それより、私はその団体客の事が気になりますね。出来れば、話して下さい。」
 輝は楡崎に聞かれ、青ざめた顔をする。
「楡崎さん、俺はその団体客いや、その家族を知っていますよ。」
「李君が知っているという事はその家族と知り合いなんですね。」
「そうです。これは俺の推測ですが、恐らく、あきいや、あきらの親族だと思います。」
「私も、李君と同じ事を考えていました。千代菊、貴女も、そう思いませんか?」
「うちも、同じ意見どす。恐らく、輝はんは偶然、親族会議をしてはる所に巻き込まれたんどすな。」
「・・・はい、千代菊さんの仰る通りです。僕の雨寺家の親族である白峰家と小田原家の親族会議の真っ最中でした。雨寺家の事で、話し合っていた様です。その話の内容が僕と椿お姉様のお付き合いについてでしたね。両家と共に、反対の意見でした。」
「あの人達は懲りずにまだ、そんな事を言っているのか。本当に、めんどくさい奴らだな。そこには椿さんと椿さんの従弟の勇一郎も居たんだろ?」
「いや、勇一郎は居たけど、椿さんは居なかったよ。」
「どうも、椿さんと勇一郎を結婚させるつもりでいるみたいだよ。勇一郎はすっごく、嫌がってたよ。」
「成程、2人の話は分かりました。仲の悪いの2人をくっ付けて、逆に、ヤバい事にならないんですか。恐らく、彼女がその場に居なかった理由はその勇一郎君が絡んでの事でしょう。」
 小狼と千代菊は楡崎に同意する。
「楡崎さん、元々は椿さんと勇一郎は仲がそんなに悪くなかったそうですよ。2人の何かしらの出来事で揉めて、お互いに、溝が出来てしまった様です。僕はその理由は全く、知りませんよ。」
「楡崎さん、コイツが知らないと言っているのは嘘です。俺はその理由を知ってますよ。」
「李君!それは絶対、言うな。」
「そうですか。李君、教えて下さい。」
「うちも、知りとおす。」
「・・・跡を次ぐのが嫌で、逃げ出した雨寺家のあきらの従姉の露妃さんと付き合っているそうなんですよ。」
(一時期、居なくなられたうちの先輩舞妓の珠菊さん姉さんみたいどすな。)
 千代菊は懐かしそうに思った。
(それを言うなって、言ったのに。)
「その勇一郎は彼女を雨寺家に連れ戻して、次期当主にしようと目論んでいる様です。」
「ちょっと、待て!李君、それは僕は知らないぞ。じゃあ、僕が今まで、やって来た事は水の泡になるじゃないか。何だよ、それは。今更、白紙に戻すとか有り得ない。」
「あきら、その事が白紙に戻る事はまず、ないから、安心しろよ。」
「一瞬、心臓が止まるかと思ったじゃないか。脅かすなよ。」
 輝は小狼に言われて、ほっとする。
「李君、どうして、そんな事を知っているんだよ?」
「それはだなぁ、」
「そのお話は私が李君にお話しましたわ。これ以上、私はあのアホの勇一郎とその家族、そして、私の分からず屋の両親に振り回されたくないんですの。」
 椿は障子を開けて、部屋に入って来る。
「貴女が椿さんですよね。」
「そうです。」
「私が何とか、話をつけましょう。」
(楡崎さん、勝手な事をして。秘書の宗方さんに怒られても、僕は知らないからね。言っとくけど、輝さんは赤の他人だよ。)
「千代菊?どうかしましたか?」
「輝はんは赤の他人どす。そんな事をする筋合いはおへんとうちは思うんどす。まさか、ミキちゃんに似とるからやという理由で愛着が湧いたんちゃいますやろな?それやったら、うちは怒りますえ。」
 小狼は千代菊に対して、頷く。
「確かに、千代菊の言う通りです。だからって、怒らなくも良いじゃありませんか。何が不満なんですか?」
「それ、聞いたら、ミキちゃんが怒らはりますえ。」
 千代菊が楡崎に対して、怒っている。
 小狼は今の千代菊の発言を聞いて、ふと、思った。彼女が本物の美希也自身なんじゃないかと思ったのだ。
(千代菊さんが美希也だとしたら、説明がつく。でも、どうして、美希也が舞妓をやっているんだろう?俺は気になるけど、言わない方が良さそうだ。)
 小狼は千代菊に言おうとしている事を飲み込んだ。勿論、輝も、小狼と同じ事を考えていた。
(俺はコイツが居るから、いつでも、東京に帰ろうと思えば、帰れるんだ。但し、タダで、帰る訳にはいかないな。さくらと大道寺にお土産を買って帰ろう。さくらは誕生日が近いから、かんざしで、大道寺には、千代菊さんのサイン入り生写真だな。)
「椿さんにかんざしを買おうと思ったんですけど、店がもう閉まってて」
「あきら!かんざしはもう、良いんですの。それより、私は帰りたいんです。」
「かんざし!?かんざしが欲しいんどすか?」
「俺も、欲しいんです。さくらのプレゼントに!後、千代菊さんのサイン入り生写真も。」
 小狼の発言を聞いた楡崎は不機嫌な顔に変わった。
「ほう、李君も、千代菊のファンだったんですか。それは遺憾ですね。千代菊は私の物です。」
「違います。俺じゃありませんよ。俺の友人の大道寺知世という女の子が千代菊さんのファンなんですよ。」
 楡崎は大道寺と聞いて、困った顔をした。
「えっ、大道寺さん!?その人なら、私は知っていますよ。たまに、大隅旅館へ、社員旅行に部下達と居らしてますよ。その人のお嬢さんですか。」
「はい、そうです。親子揃って、面倒臭い人達です。娘より、母親の方かなりくどくて、面倒臭いんです。」
「私達は知世ちゃんの被害者です。」
「やはり、そうでしたか。しかし、私は大道寺さんの娘さんにお会いした事が1度も無いんですよ。」
 楡崎は興味深そうに言った。
「ふ~ん。何や、慎一郎はんは嬉しそうどすな。」
「千代菊にはそう見えますか。私は大道寺社長に被害に遭った事は1度も無いんです。私はただ、彼女を1度、弄ってみたいと思っただけですよ。」
(何なんだよ、それは。楡崎さんに聞いた僕がアホだった。あ~あ、聞かなきゃ、良かったよ。)
 美希也は内心、反省した。
(この馬鹿ニレ!いい大人が言う事じゃないよ。中身は相変わらず、子供だね。)
 美希也は楡崎に呆れている。
(この人は相変わらずだな。俺はこの人と居るのはもう、嫌だ。)
「明日は早いので、俺はもう、帰ります。後、千代菊さんの花代は後日、屋形に送らせて頂きます。」
 小狼は楡崎達に言う。後、小狼は輝の荷物と自分の荷物を抱えていた。


[chapter3:小狼と輝と宿探し]
「あの、李君!何で、僕まで帰らないといけないんだよ?」
 小狼はぐいっと、腕を掴み、無理矢理、輝を部屋の外に連れ出した。
「あきら!後の事は椿さんに任せれば、良いんだよ。俺達は今日の所は一先ず、出直すんだ。」
「まぁ、それは良いんだけどな。それより、泊まる所はどうするんだよ?」
「俺はお前が停まっている所で良い!」
「分かった。後、その腕を放してくれないか!僕は別に、逃げないから。」
「ごめん。無理矢理、連れ出して、ごめんな。」
 小狼は輝に謝った。
「いや、良いんだ。」
 その様子を勇一郎はこっそり、陰から見ていた。
(へぇ~!李って、そんな趣味が有ったのか。悪趣味だな。)
 勇一郎は2人が去って行く後ろ姿を見ながら、思った。
 老舗料亭の浮舟を出た2人は輝の泊まるビジネスホテルに向かった。
 小狼は輝の事が余程、心配なのか、思わず、手を繋ぐ。
「コラッ、放せって!何で、手を繋がないといけないんだよ?僕は男だぞ。僕を連れ去る様な奴は居ないぞ。」
「いや、分からないぞ。お前は見た目が可愛いから、連れ去る奴は居ると思うぞ!お前は下駄だから、走るは疲れるだろう。」
「あぁ、そうだけど。」
「何なら、背負って行こうか?それとも、お姫様だっこが良いのか?」
 小狼は悪戯っぽい笑みを浮かべながら言った。
「馬鹿な事言うなよ!木之本さんに言い付けるぞ!」
「さくらが居ないから、別に、良いだろ!」
「絶対に、嫌だ。僕は木之本さんの代用品じゃないぞ。」
(これはおれと椿さんへの嫉妬か。)
「大道寺に木之本さんが取られたのが、そんなに嫌なのか?」
「だったら、何だって言うんだ。」
 ある男がバーのシャレードの近くで、2人を見ていた。そう、その男は美希也の従兄であり、千代菊の名付け親である宮坂宏章である。
(アイツは確かに、夜蘭さんの息子の小狼じゃないか。どうして、こんな所に居るんだ?それと、隣に居る奴はミキか?いや、違うな。ミキは千代菊になって、お座敷に行った筈だがな。まさか、コイツが最近、噂の茶道の若先生か!俺はこんなに若いとは知らなかったな。年齢はミキと同じ位か。)
 宏章は腕を組ながら、思う。
「おれは高校生でしかも、男だぞ!李君、下ろせって言ってるだろ?」
 小狼は輝を無理矢理、お姫様だっこしている。
「煩い!お前は学校でお姫様って、呼ばれてるらしいな。だったら、これは間違いじゃないだろ。そうか。俺じゃ、不満なのか。そんなにあの人が良いのか?」
「・・・あ、まぁ、そうだな。」
(俺は見てはいけない物を見た気がする。見なかった事にしよう!)
 宏章は逃げる様に、バーのシャレードの仕事に戻る事にした。
「今の事、誰かに見られていた気がする。」
「いや、気のせいだろ。」
 小狼は輝に言う。
「絶対に、さっきの人に見られたって!バーテンダーの格好をした人に。」
「何?バーテンダーだって!?そんな人は居ないぞ。お前の見間違いじゃないのか?」
「急いで、バーに戻ったんだよ!だって、ここに在るバーの看板にシャレードって、書いてあるじゃないか。」
「なっ!?本当だ!こんな近くに、バーが在ったのか。」
 小狼は驚いた顔で言った。
「このまま行ったら、さっきの千代菊さんっていう、舞妓さんが暮らしている屋形の吉乃家が見えて来る筈だ。」
「あきら!どうして、そんな事が分かるんだよ?まさか、行った事が有るのか?」
「あぁ、有るよ。そこの女将さんの花枝さんにお世話になった事が有るんだよ。それより、いつまで、こうしてるつもりなんだ?」
「俺の気が済むまで。」
「李君の事を花枝さんがどんな顔をするだろうなぁ?多分、白い目で見られると思うぞ。」
 小狼は輝に言われ、下ろす。
 暫くして、2人は置屋兼お茶屋の吉乃家の前に、辿り着いた。 


第2話に続く
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プロフィールは旧ホームページから引用*一部変更あり

HN:碧 茶々(みどり ちゃちゃ)(別館2件は心美名義で。)
出身地:大阪府東大阪市(完全な関西人じゃないです。)

年齢:20代

血液型:A型

星座:山羊座

干支:寅年

身長:149cm(身長低いな。)

誕生石:ガーネット(柘榴石)

誕生守護石:オニキス(黒メノウ)

好きなパワーストーン:ローズクォーツ(紅水晶・紅石英)

好きな食べ物:チョコレート,チョコレート菓子,洋菓子,和菓子,甘い料理,辛い料理,酸っぱい料理,こんにゃく,鮭,豚肉,鶏肉,寿司,中華料理など

好きな飲み物:コーヒー(昔より、平気になった。),抹茶,紅茶,ハーブティー,はぶ茶,緑茶

苦手な食べ物:牛肉

好きな男性のタイプ(出会いは求めてません。):駄目な事は駄目って、言ってくれる人。例として、コーヒーで苦そうな味な物をあたしが選んだ場合、「俺がそれを頼むから、お前が選ぶなよ。」って言ってくれる方が良いです。ジャニーズアイドルで理想に近いのは、TOKIOの末っ子の松兄と智也です。後、嵐の相葉ちゃんかなぁ!?

好きなジャンル:ファンタジー,ラブコメ,ミステリー,サスペンス,オカルトなど

好きな漫画:少女漫画(カードキャプターさくら,学園アリス,好きです鈴木くん!!,セーラームーンシリーズなど),少年漫画(エデンの檻,金田一少年の事件簿,國崎出雲の事情,女王蜂,名探偵コナン,境界のRINNE,クロスゲーム,ひぐらしのなく頃に,ロザリオとバンパイア,BLOODシリーズ[BLOOD+・BLOOD-Cなど],ポケットモンスターシリーズなど)

好きな小説:放課後シリーズ(探偵の女の子が三原千春みたいな子です。),少年探偵セディシリーズ(主人公が江戸川コナンみたいな女の子です。)など

好きなドラマ:恋して悪魔,花より男子,金田一少年の事件簿など

好きな女優・男優:中山優馬(アイドルで、パーソナリティーもやっている。今の優馬君も、幼い頃の優馬君も、大好きです。),小池徹平(ミュージシャンでもある。),仲間由紀恵,松嶋奈々子,知念侑李(優馬君と同じジャニーズのユニット3人組のNYCの子です。侑李君は天使だとあたしは思います。因みに、優馬君は小悪魔だと思います。で、山ちゃん(山田君)は両方だと思います。),あっちゃん(前田敦子),ゆうこちゃん(大島優子)など

好きなアイドルグループ:嵐(基本、全員好きです。),TOKIO(TOKIOでお気に入りは松岡さんと城島さんと長瀬君),KinKi Kids,V6,中山優馬w/B.I.Shadow,NYC(NYCでお気に入りは優馬君と侑李君),AKB48(最近、お気に入りはAKB48のメンバーで、演歌歌手でもある岩佐美咲ちゃん)など

好きな声優:くまいもとこ,松本梨香,坂本真綾,高山みなみ,林原めぐみ,折笠愛,佐藤ゆうこなど

好きな歌手:坂井泉水(ZARD),倉木麻衣,GARNET CROW,ゆず,竹内まりやなど

好きなゲーム:ポポロクロイス物語(主人公が江戸川コナンみたいに乗り物の運転が得意な木之本さくらみたいな天然王子様),マザー2,ポケットモンスター,ゼルダの伝説など

マイブーム:少年舞妓・千代菊がゆく!(最終回が気になります。)
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