キリ番55（頑張って）＜自転車でGO！GO！（小狼と桜）＞を更新します。後、この小説はフリーです。御自由にお持ち帰り下さいませ。（変更：2013/07/19）＊オリキャラを含む二次創作小説です。オリキャラ（うちのサイトの子）が苦手という方は閲覧は御遠慮下さい。本文は下記をご覧下さい。

[0回]

＜自転車でGO！GO！（小狼と桜）＞

　桜達は休みの日に知世の誘いで、友枝サイクルスポーツセンターにやって来たのだ。

　知世は桜と小狼の為に自転車を用意していると言っていたのだが、どんな自転車なのか２人は知る由もなかった。

小狼（はぁ、どうせ、大道寺の事だから、恥ずかしい物なんだろうなぁ！）

桜「ねぇ、知世ちゃん、どんなを用意したの？」

知世「これですわ～！」

　知世が用意した自転車は横に繋がった物だったのだ。

桜「と、/////知世ちゃん！こ、/////こんなの、恥ずかしくて乗れないよぉ～！」

小狼（お、/////俺はこういうのはちょっと、・・・！）

知世「ご心配には及びませんわ！直ぐに慣れますわよ！」

　知世は２人の気も知らないでニコニコと微笑んでいた。

桜「それより、知世ちゃん、本城君はどうしたの？」

知世「ケロちゃんと一緒に、自転車を取りに行くと仰ったまま、戻って来てらっしゃいませんわね！一体、どうなさったんでしょうか？」

　知世は心配そうに言った。一方その頃、ケルベロスと真はというと、・・・。

ケルベロス「コラッ、小僧！もっと、早く漕がんか！こんなに遅いんやったらなぁ、さくら達の事を追い着けへんぞ！もっと、根性見せてみんかい！」

真「う、煩い！乗ってるお前が文句を言われる筋合いは無いぜ！折角、羽が生えてるんだし、飛んで行ったら良いだろう？」

ケルベロス「ワイはなぁ、これに乗りたいんや！」

真「あっそう、勝手にしろよ！」

　２人は喧嘩しながら、桜達のもとへ、やって来たのだ。

桜「もう、ケロちゃんったら、あんまり、わがまま言うと、昼食は抜きにするんだからね？」

ケルベロス「さくらぁ～！それだけは勘弁してくれへんか？」

小狼「ケルベロス！お前さえ、来なければな、こんな事にはならないんだぞ！」

ケルベロス「煩い！小僧は黙っとれ！ワイは今、さくらと話しとるんや！」

小狼「そういう問題じゃないだろ！」

知世「お２人共、いい加減になさいませ！他のお客様に迷惑ですわよ？」

ケルベロス「スマン、知世！」

小狼「ご、ごめん！」

　２人は知世に謝った。

ケルベロス「これはさくらの為に用意した物やからな！」

小狼「お前はそう言うと思ったよ！し、/////しかし、こういうはさくらと一緒に楽しみたいんだよ！」

桜「さくらは嬉しいよ！」

小狼「そう言ってくれて嬉しいよ！」

　小狼は桜の発言に感心していた。

知世「＜さくらちゃん、李君と一緒に自転車でサイクリングロードをゆく！の巻＞ですわ～！」

真（ともよちゃんはこの為に、この自転車をわざわざ用意させたんだな！）

　真は馬車の様な自転車を見て思った。

知世「まこと君！何をぼ～っとしてらっしゃいますの？早く、さくらちゃん達を追いますわよ！」

真「は～い！あれ？それより、ともよちゃん、・・・」

知世「はい、何でしょうか？」

真「ともよちゃんって、自転車、乗れなかったっけ？」

知世「いいえ、乗れますわよ！あら、それがどうかしましたの？」

真「い、いや、何でも無いです！」

知世「まぁ良いですわ！」

　知世は真の反応を白々しく感じた。

知世「では、参りますわよ？まこと君！ケロちゃん！」

真「あ、うん！」

（ともよちゃん、何か、楽しそうだなぁ！(笑)）

ケルベロス「おう、解った！知世！」

知世「今日、晴天！さくらちゃん、超絶可愛過ぎますわ～！私、し・あ・わ・せ過ぎますわ～！」

　知世は桜を見て、ウットリしていた。

知世「あら？ま、まこと君？少しスピードが早過ぎませんか？あの、聞いてらっしゃいますの？まこと君！」

　知世は自転車の激しい揺れと自転車の軋む音に驚いていたのだ。

真「こ、これ位のスピードじゃないと、２人に追い着けないからさ！ともよちゃん、しっかりと、摑（つか）まってて！」

知世「はい、解りましたわ！」

（まこと君はケロちゃんの仰った事を気にしてらっしゃるのでしょうか？ケロちゃんはさくらちゃんが先程言った通り、昼食は抜きにしましょうか！１回位、抜いても死にませんものね！ケロちゃんの分は私達で頂きましょう！）

　知世はケルベロスを見て思っていた。

知世「はぁ～！」

（ケロちゃん、こんなに揺れているというのに、良く寝ていられるものですわね！）

　知世は何時の間にか、ぐっすり寝ていたケルベロスに呆れた顔で溜息を吐きながら思った。

ケルベロス「なっ、何や！？この揺れは？」

　ケルベロスは驚いて飛び起きた。

知世「あら、ケロちゃん？起きましたの！こうなったのは何方のせいか、判ってますわよね？ケロちゃん！」

ケルベロス「何や、知世？何を怒るっとるんや？」

知世「ケロちゃん！しらばっくれるのも、いい加減なさいな？御自分で何を言ったのか覚えてらっしゃらないのですか？」

ケルベロス「知世！今思い出したわ！小僧、無理言ってスマンかった！ワイを許してくれ！この通りや、頼む！」

　ケルベロスは真に謝るが、真は聞いていない様だ。

ケルベロス「おい、聞いとるんか？小僧！ワイが折角、謝ろうとしとるのにな、何ちゅう態度やねん！」

知世「まぁまぁ、ケロちゃん、落ち着いて下さいな？本人は今、自転車を漕ぐ事に必死なんですから！」

ケルベロス「そう言ってもな、知世・・・」

知世「私は先程、考えていましたわ！」

ケルベロス「知世、何をや？」

知世「ケロちゃんが良い子になさいませんと、昼食は抜きにしようかという話ですわ！」

ケルベロス「な、何やとぉ！？知世、それはあかん！ワイの楽しみを奪ったらあかんで！ワイが悪かった！許してくれ？知世！」

　ケルベロスは必死に知世に謝る。

知世「ケロちゃんはそう仰って、何時もと同じ繰り返しではありませんの？少しは反省なさってみたら、如何でしょう？」

　知世はケルベロスを咎める。

ケルベロス「それはあんまりや！知世！」

知世「たまには、罰を受けるべきですわ！」

ケルベロス「知世ぉ～！許してくれ！おい、聞いとるんか？知世！」

　知世はケルベロスの事を無視して、桜達をビデオカメラで撮影していた。

ケルベロス「お～い！知世ぉ～！ワイを無視せんといてくれぇ～！」

知世「さくらちゃん、可愛いですわ～！ウットリ！」

桜「もう、知世ちゃんったら、漕ぎにくいよぉ～！」

知世「さくらちゃん、ファイトですわ！」

小狼（うわぁっ、な、何て、早いんだ！こんなスピードじゃ、追い着かれてしまうじゃないか！な、何とかしないと！）

「さくら！自転車のスピードを上げるぞ！全速力でペダルを漕ぐんだ！」

桜「こ、小狼君！そ、そんなの急に出来るわけないでしょ！そんなの無理だよ！」

　桜は小狼に無理を言われ、焦っている。

小狼「さくら、自分の力を信じろ！絶対大丈夫だ！」

桜「うん、解った！やってみるよ！」

　桜と小狼は自転車のペダルを全速力で漕ぎ始めたのだ。そして、どんどん、知世が乗った自転車から離れていく。

知世「あら？さくらちゃん達の姿が私の視界から消えましたわ！まこと君！スピードUPですわ！」

真「う、うん、解った！」

（俺、李に何かしたっけかなぁ？まぁ良いや！）

ケルベロス（コラッ、小僧！さくらに何やらしとるんや！ワイは絶対に小僧を許さんへんぞ！）

　ケルベロスは小狼に怒っていた。一方、桜は・・・。

桜（あれぇ？誰も追って来ないけど、どうしたんだろ？）

　桜は知世達が追って来ない事を心配していたが、小狼は桜とは違い、知世達が追って来ない事をホッとしていた。

　しかし、桜の顔の不安そうな顔を見た小狼はこう言った。

小狼「戻ろうか？さくら！」

（これじゃあ、俺がさくらに酷い事をしたみたいじゃないか！俺のやった苦労は何だったんだよ！）

桜「うん、そうだね！」

　桜と小狼は自転車で元来た道を戻って行った。

知世「さくらちゃ～ん！運命の再開ですわ～！」

小狼（あ～あ、戻って来ない方が良かったよ！俺は馬鹿だ～！）

桜「と、知世ちゃん！（焦）」

真（ともよちゃん、俺の事見てないや！ともよちゃんが嬉しければ良いか！）

ケルベロス（コイツ、アホちゃうか？）

終わり