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キリ番222<男の娘(雨寺 輝)中編>は前編の続きになります。*お持ち帰りはOKです。後、オリキャラを含む二次創作小説です。オリキャラ(うちのサイトの子)が苦手という方は閲覧は御遠慮下さい。本文は下記をご覧下さい。
<男の娘(雨寺 輝)中編>
部屋の前に辿り着いた椿は何故か、部屋の前に閉め出されている桜と知世が居たのだ。
椿「どうして?お2人が締め出されているんですか?一体、何が遭ったんですか?」
椿は理由が気になったので、桜と知世に聞いたのだ。
知世「実は柊沢君がですね、雨寺君を人質に捕って立て籠もってらっしゃるんですのよ?困った方ですわね!」
桜「でも、本当はそうじゃないんだけど、勝手に知世ちゃんが言ってるんだよ!」
椿はどちらの話が正しいのか解らず、混乱していた。
椿「あのう、私にはどちらのお話が正しいのか、全く、理解が出来ないんですが、本当の処、どちらんですか?知世ちゃん!桜ちゃん!」
桜「私だよ!」
椿「そうですか!知世ちゃんはどうして、可笑しな事を言うんですかねぇ?桜ちゃん!」
桜「面白いんじゃないの!」
椿「そうなんですか!変な子ですね!」
ラッキーな事に知世には2人の話が聞こえていなかったのだ。実は知世は走ってくる足音に気を取られていたのだ。確かに近くから、走ってくる足音が聞こえてくるのだ。それは小狼だった。
知世は小狼に気付き、声を掛けた。
知世「どうか、なさったんですか?李君!」
小狼「あの人のせいだ!」
知世「あの人?あの人とは、何方の事でしょうか?」
小狼は椿の方を観て言った。
小狼「あの人とは、椿さんの事を言ってるんだ!」
知世「そうなんですか!あの方が李君に何か、なさったんですか?」
小狼「いや、別に!ただ、これを置いて行ってしまったんだよ!」
小狼は自分が持っている物に指をさして、知世に言った。
知世「あら、まぁ、これは椿さんからのお土産ですの!美味しそうな羊羹(ようかん)ですわね!後で、皆さんで頂きましょうね?李君!」
知世は四角い包みを観て言った。
小狼「ああ!そうだな、大道寺!」
小狼は知世の意見に同意した。
知世「柊沢君と雨寺君は一体、このお部屋で何をなさったいるんでしょうか?」
椿「知世ちゃんの言う通りですね!確かにそうですよね!一体、この中で、何が起こっているのですかね?確認しないといけないですね!」
椿は知世の言った事に同意すると、エリオルと輝の居る部屋の障子を無理矢理開けようとしたのだ。
桜・小狼「椿さん!い、一体、何をしてるんですか?危ないですよ!」
知世「さくらちゃんと李君の仰る通りですわ!椿さん、貴女は一体、何をなさったいるんですの?無理矢理、こじ開けると危ないですわよ!こういう事は李君に頼まれたら、どうでしょうか?」
椿「えっ!?そうですか?もう少しで開きそうですのに!」
桜「そうだよ!知世ちゃん言う通りしてみたら、どうですか?椿さん!ね、小狼君も、そう思うよね?」
桜は知世の言った事に同意し、小狼に確認する。
小狼「あ、ああ!さくらの言う通りだ!椿さん、ここは俺に任せて下さいませんか?」
(椿さんは何て、恐ろしい人なんだ!何か、少し鳥肌が・・・)
椿「え、ええ!わ、解りました!ここは李君にお任せしますね!」
小狼「有り難うございます!椿さん!柊沢~、出て来ないと、無理矢理、開けるぞ?良いのか?」
小狼はエリオルを挑発する。
時間は小狼と椿がやって来る前に遡る。例のこの部屋には、知世に無理矢理、浴衣を着せられた輝とエリオルが居た。
エリオル「いい加減、抵抗するのを諦めたら、どうですか?」
輝「嫌だ!寄るな!馬鹿!」
エリオル「こうしてみると、本当に可愛い女の子にしか見えませんね?」
輝「この変態やろうが!お前は筋金入りのアホだろう?柊沢!」
エリオル「アホ?僕に向かって、アホとは何ですか?雨寺君、僕は怒りますよ?女の子みたいに可愛いのは、本当の事じゃないですか?思わず、抱きしめて観たくなるじゃないですか!」
輝「ちょっ、ちょっと、待て!止めろって、言ってるのが解らないのか?」
エリオル「言ってる事が判りませんね!こんなに貴方は可愛いというのに、雨寺君の方こそ、自覚したらどうですか?」
エリオルは輝を抱きしめながら、言う。
輝「僕は好きでこんなのに生まれた訳じゃないのぞ!このセクハラ野郎、とっと離れやがれ!」
エリオル「嫌ですよ!ここを解いたら、どうなるんでしょうね?」
輝「そこを触るな!柊沢!」
エリオル「(輝の言った事に聞く耳なし。)しっかし、中々、手強いですね!大道寺さんは何所で、こんな事を覚えたんでしょうね?」
エリオルは輝が着ている浴衣を脱がすのに、てこずっていた。
輝「大道寺さんは着付け教室に通ってたんじゃないのか?」
エリオル「そうですか!それより、貴方が言ってられる立場ですか?」
輝「あっ?そうだった!」
(ヤバイ、コイツのペースに合わせられるとこだった!)
「それより、どうして、誰も、助けに来ないんだよ?」
エリオル「確かにそうですね!どうしてでしょうね?忘れられたんじゃないですか?」
輝「そんなはずはないだろ?柊沢!嘘だって言ってくれよ?な、嘘だろ?」
輝の言う通り誰も、助けに来る気配はない様だ。
エリオル「嘘じゃないですよ!誰も助けに来ないという事は僕にとっては好都合という事ですね!さてと、僕は続きをさせてもらいましょうか!」
輝(だったら、自分で身を守るしかないなぁ!)
エリオル「一体、何をするつもりですか?」
輝はエリオルからやっとの思いで逃れると、床の間に向かった。
エリオル「その花瓶で殴るつもりですか?」
輝「殴る?殴る訳ないだろ!花瓶の水をお前に掛けるんだよ!」
エリオル「そんな大きな花瓶をお持ち挙げて、それに入っている水を私にぶっ掛けるですって?危ないから止めておきなさい!下手したら、自分にも、掛りますよ?」
輝「そんな事は構わない!」
エリオル「でも、その浴衣と花かんざしは貴方のじゃないでしょ!」
エリオルの言う通り、浴衣と花かんざしは勝手に、知世が借りて使った物なのだ。因みに言うと、浴衣は輝の母の物で、花かんざしは輝の妹の物である(これは七五三の時に使った物で現在は使われていない物。)。勝手に使った事がバレたら、ただ、じゃ済まないのだろう。
輝「あっ?それはそうだったなぁ。でも、それは後で謝れば済む事だ!そんな事より今は僕の方が危ない立場なんだぞ!お前に襲われかけてな!」
輝の言う事も事実だった。
エリオル「それより、部屋の外が騒がしくありませんか?雨寺君!」
エリオルは輝の言っている事よりも、部屋の外が気になる様だった。
輝「確かに、お前の言う通り、部屋の外が何だか騒がしい気がするなぁ。」
輝はエリオルの言った事に同意する。
エリオル「私の言った通りでしょう。」
輝「は、はぁ!確かに!」
輝は呆れた様に言った。
エリオル「襖を揺らすのは何方でしょうね?」
エリオルの言う通り乱暴に襖を揺らすギシギシという、襖が悲鳴を上げる様な音が聞こえる。
輝「そんな事は僕が知るかよ!あんな乱暴に扱ったら、家が壊れる。」
エリオル「雨寺君のお家が壊れる?このお家は築何年なんですか?雨寺君!」
エリオルは今は緊急事態だというのに、やんわりと輝に聞く。
輝「えっ!?そんな事、知るわけないだろ。古いのは確かだけどな!って、今はそんな事言ってる場合じゃないだろう?柊沢!何で、こんな時に平気でいられるんだよ?」
輝はエリオルの答えを待たずに続ける。
輝「取敢えず、今は自分が冷静にならないとなぁ。襖を揺らす人が誰なのか、気になるから、観に行ってみよう?」
エリオル「気を付けて行って来て下さいね。」
エリオルは輝を止める事も無く、輝の行為をただ、無事を見守るだけだった。
輝は例の襖の所に行ってみると、背の高い女のシルエットが襖に映っていたのだ。その事をエリオルに伝えたのだった。
エリオル「えっ!?雨寺君はあの人に見覚えがあるですって?」
輝はエリオルの発言に頷く。
輝「それに聞き覚えのある声が聞こえる気がする。」
エリオル「何方の声ですか?」
輝「木之本さんと李君と大道寺さんと椿さんだと思う。」
輝は自信がなさそうに答えた。
それから数分後。部屋の外から挑発する様な発言が聞こえてきたのだ。
~現在~
輝「李君が無理矢理ぃ、開けるって言ってるけどぉ、こっちは何もしなくて良いのか?」
エリオル「言いはずがないでしょ。相変わらず、李君は乱暴者ですね。それより、雨寺君は何故、訛ってるんですか?」
エリオルは輝の喋り方に違和感を覚えていた。
輝「アホか、お前は?そんな事、今は気にしている場合じゃ~ないだろう?」
輝はエリオルの発言に少しイラつき気味である。
エリオル「先程も僕は言いましたが、僕を馬鹿にしてるんですか?」
輝「してない。本当にしてないって言ってるのが判らないのか?」
エリオル「判りませんね!」
輝「何だと?こっちはそんなふうに言ってつもりはないのに。どうして、解らないんだ。」
一方、彼らは呆れた表情で2人の話を聞いていた。
小狼(一体、コイツらは何がしたんだよ?)
知世(おほほほほ、本当にお馬鹿なお2人ですわ~!)
桜(もう、喧嘩駄目だよぉ!)
椿(私はお2人には、正直、呆れちゃいましたよ!)
彼らの考えてる事はそれぞれ違う様である。
輝「もう良い!お前なんかに頼まない!自分、一人でやってやる!」
輝はエリオルに向かって、投げ遣りに言う。
エリオル「勝手にして下さい!貴方にはさくらさんと李君を止める事なんて、絶対に無理なんですから。」
輝「はぁ!?まだ、やってもないのに、普通、そんな事言う?お前って、正直、ホンマにムカつく嫌な奴だなぁ!」
輝はエリオルに対して苛々している。
~襖の外の人達~
椿「柊沢さんっていう方はSなんですか?」
椿の唐突な発言に一同は茫然としていた。
知世「え、ええ!そうですが、それがどうかしましたの?つばきさん!」
桜・小狼「!?」
椿「いえ、ただ、聞いてみただけです!」
知世「そうなんですの!雨寺君が可哀想過ぎますわ~!」
小狼「お前、楽しそうな顔しながら言うなよ!」
桜「小狼君の言う通りだよ!知世ちゃん、何がそんなに面白いの?」
椿「本当ですよ!これって、何時もの事なんですか?」
桜「うん、そうだよ!」
小狼「ああ!そうだよ!コイツはな、悪ふざけが大好きな女なんだよ!だから、俺は大道寺が苦手なんだよ!」
知世「(興味がない。)ああ、あの中の事が気になりますわね!私がその場に居たら、面白い物が撮れますのに。柊沢君たらずるいですわ~!」
知世はふくれっ面をしながら、エリオルにヤキモチを妬いている。
桜「ねえ、何か、魔力の気配がしない?」
小狼「確かにするなぁ!それ程の強い気配じゃないなぁ?」
椿「私も、そう思いますよ。さくらちゃん!李君!」
桜・小狼「ええっ!?」
突然、椿の発言に2人は驚いていた。
小狼「貴女は何者なんですか?」
桜「あの、椿さんは一体、何者なんですか?」
椿「雨寺家に代々、仕えて来た用心棒なんですが、それが何か?」
知世「要するに私の所で雇っているボディーガードさんみたいな者でしょうか?」
白昼夢から帰って来た知世は椿に聞いた。
桜「そうなんですか?」
椿「そうですよ!でも、この事はてるいや、輝(あきら)さんには言ってないんですよ。」
椿は続けて言う。
椿「それを私が言うと、多分、輝さんは怒るだろうと思うので、なかなか、言えないんですよ!」
椿はため息交じりに言った。
桜は椿が握らしめている物に気付いた様子である。
桜「ねえ、椿さん?」
椿「何ですか?さくらちゃん!」
桜「椿さんの手に持っている物は綺麗なアクセサリーは何ですか?」
桜は青いアクセサリーを指さして言った。
椿「ああ、これの事ですかぁ。これは私のお爺様から頂いたダガーという短剣なんですよ!」
小狼「ダガーか!俺はこんな物は観た事は無いぞ!大体、どうして、西洋の物がニッポンに在るんだよ?」
椿「実はこれは私のお爺様の趣味でして、こういう骨董品を集められるのが大好きなんですよ!」
椿の話に一同は感動していた。
後編へ続く
部屋の前に辿り着いた椿は何故か、部屋の前に閉め出されている桜と知世が居たのだ。
椿「どうして?お2人が締め出されているんですか?一体、何が遭ったんですか?」
椿は理由が気になったので、桜と知世に聞いたのだ。
知世「実は柊沢君がですね、雨寺君を人質に捕って立て籠もってらっしゃるんですのよ?困った方ですわね!」
桜「でも、本当はそうじゃないんだけど、勝手に知世ちゃんが言ってるんだよ!」
椿はどちらの話が正しいのか解らず、混乱していた。
椿「あのう、私にはどちらのお話が正しいのか、全く、理解が出来ないんですが、本当の処、どちらんですか?知世ちゃん!桜ちゃん!」
桜「私だよ!」
椿「そうですか!知世ちゃんはどうして、可笑しな事を言うんですかねぇ?桜ちゃん!」
桜「面白いんじゃないの!」
椿「そうなんですか!変な子ですね!」
ラッキーな事に知世には2人の話が聞こえていなかったのだ。実は知世は走ってくる足音に気を取られていたのだ。確かに近くから、走ってくる足音が聞こえてくるのだ。それは小狼だった。
知世は小狼に気付き、声を掛けた。
知世「どうか、なさったんですか?李君!」
小狼「あの人のせいだ!」
知世「あの人?あの人とは、何方の事でしょうか?」
小狼は椿の方を観て言った。
小狼「あの人とは、椿さんの事を言ってるんだ!」
知世「そうなんですか!あの方が李君に何か、なさったんですか?」
小狼「いや、別に!ただ、これを置いて行ってしまったんだよ!」
小狼は自分が持っている物に指をさして、知世に言った。
知世「あら、まぁ、これは椿さんからのお土産ですの!美味しそうな羊羹(ようかん)ですわね!後で、皆さんで頂きましょうね?李君!」
知世は四角い包みを観て言った。
小狼「ああ!そうだな、大道寺!」
小狼は知世の意見に同意した。
知世「柊沢君と雨寺君は一体、このお部屋で何をなさったいるんでしょうか?」
椿「知世ちゃんの言う通りですね!確かにそうですよね!一体、この中で、何が起こっているのですかね?確認しないといけないですね!」
椿は知世の言った事に同意すると、エリオルと輝の居る部屋の障子を無理矢理開けようとしたのだ。
桜・小狼「椿さん!い、一体、何をしてるんですか?危ないですよ!」
知世「さくらちゃんと李君の仰る通りですわ!椿さん、貴女は一体、何をなさったいるんですの?無理矢理、こじ開けると危ないですわよ!こういう事は李君に頼まれたら、どうでしょうか?」
椿「えっ!?そうですか?もう少しで開きそうですのに!」
桜「そうだよ!知世ちゃん言う通りしてみたら、どうですか?椿さん!ね、小狼君も、そう思うよね?」
桜は知世の言った事に同意し、小狼に確認する。
小狼「あ、ああ!さくらの言う通りだ!椿さん、ここは俺に任せて下さいませんか?」
(椿さんは何て、恐ろしい人なんだ!何か、少し鳥肌が・・・)
椿「え、ええ!わ、解りました!ここは李君にお任せしますね!」
小狼「有り難うございます!椿さん!柊沢~、出て来ないと、無理矢理、開けるぞ?良いのか?」
小狼はエリオルを挑発する。
時間は小狼と椿がやって来る前に遡る。例のこの部屋には、知世に無理矢理、浴衣を着せられた輝とエリオルが居た。
エリオル「いい加減、抵抗するのを諦めたら、どうですか?」
輝「嫌だ!寄るな!馬鹿!」
エリオル「こうしてみると、本当に可愛い女の子にしか見えませんね?」
輝「この変態やろうが!お前は筋金入りのアホだろう?柊沢!」
エリオル「アホ?僕に向かって、アホとは何ですか?雨寺君、僕は怒りますよ?女の子みたいに可愛いのは、本当の事じゃないですか?思わず、抱きしめて観たくなるじゃないですか!」
輝「ちょっ、ちょっと、待て!止めろって、言ってるのが解らないのか?」
エリオル「言ってる事が判りませんね!こんなに貴方は可愛いというのに、雨寺君の方こそ、自覚したらどうですか?」
エリオルは輝を抱きしめながら、言う。
輝「僕は好きでこんなのに生まれた訳じゃないのぞ!このセクハラ野郎、とっと離れやがれ!」
エリオル「嫌ですよ!ここを解いたら、どうなるんでしょうね?」
輝「そこを触るな!柊沢!」
エリオル「(輝の言った事に聞く耳なし。)しっかし、中々、手強いですね!大道寺さんは何所で、こんな事を覚えたんでしょうね?」
エリオルは輝が着ている浴衣を脱がすのに、てこずっていた。
輝「大道寺さんは着付け教室に通ってたんじゃないのか?」
エリオル「そうですか!それより、貴方が言ってられる立場ですか?」
輝「あっ?そうだった!」
(ヤバイ、コイツのペースに合わせられるとこだった!)
「それより、どうして、誰も、助けに来ないんだよ?」
エリオル「確かにそうですね!どうしてでしょうね?忘れられたんじゃないですか?」
輝「そんなはずはないだろ?柊沢!嘘だって言ってくれよ?な、嘘だろ?」
輝の言う通り誰も、助けに来る気配はない様だ。
エリオル「嘘じゃないですよ!誰も助けに来ないという事は僕にとっては好都合という事ですね!さてと、僕は続きをさせてもらいましょうか!」
輝(だったら、自分で身を守るしかないなぁ!)
エリオル「一体、何をするつもりですか?」
輝はエリオルからやっとの思いで逃れると、床の間に向かった。
エリオル「その花瓶で殴るつもりですか?」
輝「殴る?殴る訳ないだろ!花瓶の水をお前に掛けるんだよ!」
エリオル「そんな大きな花瓶をお持ち挙げて、それに入っている水を私にぶっ掛けるですって?危ないから止めておきなさい!下手したら、自分にも、掛りますよ?」
輝「そんな事は構わない!」
エリオル「でも、その浴衣と花かんざしは貴方のじゃないでしょ!」
エリオルの言う通り、浴衣と花かんざしは勝手に、知世が借りて使った物なのだ。因みに言うと、浴衣は輝の母の物で、花かんざしは輝の妹の物である(これは七五三の時に使った物で現在は使われていない物。)。勝手に使った事がバレたら、ただ、じゃ済まないのだろう。
輝「あっ?それはそうだったなぁ。でも、それは後で謝れば済む事だ!そんな事より今は僕の方が危ない立場なんだぞ!お前に襲われかけてな!」
輝の言う事も事実だった。
エリオル「それより、部屋の外が騒がしくありませんか?雨寺君!」
エリオルは輝の言っている事よりも、部屋の外が気になる様だった。
輝「確かに、お前の言う通り、部屋の外が何だか騒がしい気がするなぁ。」
輝はエリオルの言った事に同意する。
エリオル「私の言った通りでしょう。」
輝「は、はぁ!確かに!」
輝は呆れた様に言った。
エリオル「襖を揺らすのは何方でしょうね?」
エリオルの言う通り乱暴に襖を揺らすギシギシという、襖が悲鳴を上げる様な音が聞こえる。
輝「そんな事は僕が知るかよ!あんな乱暴に扱ったら、家が壊れる。」
エリオル「雨寺君のお家が壊れる?このお家は築何年なんですか?雨寺君!」
エリオルは今は緊急事態だというのに、やんわりと輝に聞く。
輝「えっ!?そんな事、知るわけないだろ。古いのは確かだけどな!って、今はそんな事言ってる場合じゃないだろう?柊沢!何で、こんな時に平気でいられるんだよ?」
輝はエリオルの答えを待たずに続ける。
輝「取敢えず、今は自分が冷静にならないとなぁ。襖を揺らす人が誰なのか、気になるから、観に行ってみよう?」
エリオル「気を付けて行って来て下さいね。」
エリオルは輝を止める事も無く、輝の行為をただ、無事を見守るだけだった。
輝は例の襖の所に行ってみると、背の高い女のシルエットが襖に映っていたのだ。その事をエリオルに伝えたのだった。
エリオル「えっ!?雨寺君はあの人に見覚えがあるですって?」
輝はエリオルの発言に頷く。
輝「それに聞き覚えのある声が聞こえる気がする。」
エリオル「何方の声ですか?」
輝「木之本さんと李君と大道寺さんと椿さんだと思う。」
輝は自信がなさそうに答えた。
それから数分後。部屋の外から挑発する様な発言が聞こえてきたのだ。
~現在~
輝「李君が無理矢理ぃ、開けるって言ってるけどぉ、こっちは何もしなくて良いのか?」
エリオル「言いはずがないでしょ。相変わらず、李君は乱暴者ですね。それより、雨寺君は何故、訛ってるんですか?」
エリオルは輝の喋り方に違和感を覚えていた。
輝「アホか、お前は?そんな事、今は気にしている場合じゃ~ないだろう?」
輝はエリオルの発言に少しイラつき気味である。
エリオル「先程も僕は言いましたが、僕を馬鹿にしてるんですか?」
輝「してない。本当にしてないって言ってるのが判らないのか?」
エリオル「判りませんね!」
輝「何だと?こっちはそんなふうに言ってつもりはないのに。どうして、解らないんだ。」
一方、彼らは呆れた表情で2人の話を聞いていた。
小狼(一体、コイツらは何がしたんだよ?)
知世(おほほほほ、本当にお馬鹿なお2人ですわ~!)
桜(もう、喧嘩駄目だよぉ!)
椿(私はお2人には、正直、呆れちゃいましたよ!)
彼らの考えてる事はそれぞれ違う様である。
輝「もう良い!お前なんかに頼まない!自分、一人でやってやる!」
輝はエリオルに向かって、投げ遣りに言う。
エリオル「勝手にして下さい!貴方にはさくらさんと李君を止める事なんて、絶対に無理なんですから。」
輝「はぁ!?まだ、やってもないのに、普通、そんな事言う?お前って、正直、ホンマにムカつく嫌な奴だなぁ!」
輝はエリオルに対して苛々している。
~襖の外の人達~
椿「柊沢さんっていう方はSなんですか?」
椿の唐突な発言に一同は茫然としていた。
知世「え、ええ!そうですが、それがどうかしましたの?つばきさん!」
桜・小狼「!?」
椿「いえ、ただ、聞いてみただけです!」
知世「そうなんですの!雨寺君が可哀想過ぎますわ~!」
小狼「お前、楽しそうな顔しながら言うなよ!」
桜「小狼君の言う通りだよ!知世ちゃん、何がそんなに面白いの?」
椿「本当ですよ!これって、何時もの事なんですか?」
桜「うん、そうだよ!」
小狼「ああ!そうだよ!コイツはな、悪ふざけが大好きな女なんだよ!だから、俺は大道寺が苦手なんだよ!」
知世「(興味がない。)ああ、あの中の事が気になりますわね!私がその場に居たら、面白い物が撮れますのに。柊沢君たらずるいですわ~!」
知世はふくれっ面をしながら、エリオルにヤキモチを妬いている。
桜「ねえ、何か、魔力の気配がしない?」
小狼「確かにするなぁ!それ程の強い気配じゃないなぁ?」
椿「私も、そう思いますよ。さくらちゃん!李君!」
桜・小狼「ええっ!?」
突然、椿の発言に2人は驚いていた。
小狼「貴女は何者なんですか?」
桜「あの、椿さんは一体、何者なんですか?」
椿「雨寺家に代々、仕えて来た用心棒なんですが、それが何か?」
知世「要するに私の所で雇っているボディーガードさんみたいな者でしょうか?」
白昼夢から帰って来た知世は椿に聞いた。
桜「そうなんですか?」
椿「そうですよ!でも、この事はてるいや、輝(あきら)さんには言ってないんですよ。」
椿は続けて言う。
椿「それを私が言うと、多分、輝さんは怒るだろうと思うので、なかなか、言えないんですよ!」
椿はため息交じりに言った。
桜は椿が握らしめている物に気付いた様子である。
桜「ねえ、椿さん?」
椿「何ですか?さくらちゃん!」
桜「椿さんの手に持っている物は綺麗なアクセサリーは何ですか?」
桜は青いアクセサリーを指さして言った。
椿「ああ、これの事ですかぁ。これは私のお爺様から頂いたダガーという短剣なんですよ!」
小狼「ダガーか!俺はこんな物は観た事は無いぞ!大体、どうして、西洋の物がニッポンに在るんだよ?」
椿「実はこれは私のお爺様の趣味でして、こういう骨董品を集められるのが大好きなんですよ!」
椿の話に一同は感動していた。
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プロフィール
HN:
碧 茶々
性別:
女性
趣味:
読書,J-POPのCDを聴く事!
自己紹介:
プロフィールは旧ホームページから引用*一部変更あり
HN:碧 茶々(みどり ちゃちゃ)(別館2件は心美名義で。)
出身地:大阪府東大阪市(完全な関西人じゃないです。)
年齢:20代
血液型:A型
星座:山羊座
干支:寅年
身長:149cm(身長低いな。)
誕生石:ガーネット(柘榴石)
誕生守護石:オニキス(黒メノウ)
好きなパワーストーン:ローズクォーツ(紅水晶・紅石英)
好きな食べ物:チョコレート,チョコレート菓子,洋菓子,和菓子,甘い料理,辛い料理,酸っぱい料理,こんにゃく,鮭,豚肉,鶏肉,寿司,中華料理など
好きな飲み物:コーヒー(昔より、平気になった。),抹茶,紅茶,ハーブティー,はぶ茶,緑茶
苦手な食べ物:牛肉
好きな男性のタイプ(出会いは求めてません。):駄目な事は駄目って、言ってくれる人。例として、コーヒーで苦そうな味な物をあたしが選んだ場合、「俺がそれを頼むから、お前が選ぶなよ。」って言ってくれる方が良いです。ジャニーズアイドルで理想に近いのは、TOKIOの末っ子の松兄と智也です。後、嵐の相葉ちゃんかなぁ!?
好きなジャンル:ファンタジー,ラブコメ,ミステリー,サスペンス,オカルトなど
好きな漫画:少女漫画(カードキャプターさくら,学園アリス,好きです鈴木くん!!,セーラームーンシリーズなど),少年漫画(エデンの檻,金田一少年の事件簿,國崎出雲の事情,女王蜂,名探偵コナン,境界のRINNE,クロスゲーム,ひぐらしのなく頃に,ロザリオとバンパイア,BLOODシリーズ[BLOOD+・BLOOD-Cなど],ポケットモンスターシリーズなど)
好きな小説:放課後シリーズ(探偵の女の子が三原千春みたいな子です。),少年探偵セディシリーズ(主人公が江戸川コナンみたいな女の子です。)など
好きなドラマ:恋して悪魔,花より男子,金田一少年の事件簿など
好きな女優・男優:中山優馬(アイドルで、パーソナリティーもやっている。今の優馬君も、幼い頃の優馬君も、大好きです。),小池徹平(ミュージシャンでもある。),仲間由紀恵,松嶋奈々子,知念侑李(優馬君と同じジャニーズのユニット3人組のNYCの子です。侑李君は天使だとあたしは思います。因みに、優馬君は小悪魔だと思います。で、山ちゃん(山田君)は両方だと思います。),あっちゃん(前田敦子),ゆうこちゃん(大島優子)など
好きなアイドルグループ:嵐(基本、全員好きです。),TOKIO(TOKIOでお気に入りは松岡さんと城島さんと長瀬君),KinKi Kids,V6,中山優馬w/B.I.Shadow,NYC(NYCでお気に入りは優馬君と侑李君),AKB48(最近、お気に入りはAKB48のメンバーで、演歌歌手でもある岩佐美咲ちゃん)など
好きな声優:くまいもとこ,松本梨香,坂本真綾,高山みなみ,林原めぐみ,折笠愛,佐藤ゆうこなど
好きな歌手:坂井泉水(ZARD),倉木麻衣,GARNET CROW,ゆず,竹内まりやなど
好きなゲーム:ポポロクロイス物語(主人公が江戸川コナンみたいに乗り物の運転が得意な木之本さくらみたいな天然王子様),マザー2,ポケットモンスター,ゼルダの伝説など
マイブーム:少年舞妓・千代菊がゆく!(最終回が気になります。)
HN:碧 茶々(みどり ちゃちゃ)(別館2件は心美名義で。)
出身地:大阪府東大阪市(完全な関西人じゃないです。)
年齢:20代
血液型:A型
星座:山羊座
干支:寅年
身長:149cm(身長低いな。)
誕生石:ガーネット(柘榴石)
誕生守護石:オニキス(黒メノウ)
好きなパワーストーン:ローズクォーツ(紅水晶・紅石英)
好きな食べ物:チョコレート,チョコレート菓子,洋菓子,和菓子,甘い料理,辛い料理,酸っぱい料理,こんにゃく,鮭,豚肉,鶏肉,寿司,中華料理など
好きな飲み物:コーヒー(昔より、平気になった。),抹茶,紅茶,ハーブティー,はぶ茶,緑茶
苦手な食べ物:牛肉
好きな男性のタイプ(出会いは求めてません。):駄目な事は駄目って、言ってくれる人。例として、コーヒーで苦そうな味な物をあたしが選んだ場合、「俺がそれを頼むから、お前が選ぶなよ。」って言ってくれる方が良いです。ジャニーズアイドルで理想に近いのは、TOKIOの末っ子の松兄と智也です。後、嵐の相葉ちゃんかなぁ!?
好きなジャンル:ファンタジー,ラブコメ,ミステリー,サスペンス,オカルトなど
好きな漫画:少女漫画(カードキャプターさくら,学園アリス,好きです鈴木くん!!,セーラームーンシリーズなど),少年漫画(エデンの檻,金田一少年の事件簿,國崎出雲の事情,女王蜂,名探偵コナン,境界のRINNE,クロスゲーム,ひぐらしのなく頃に,ロザリオとバンパイア,BLOODシリーズ[BLOOD+・BLOOD-Cなど],ポケットモンスターシリーズなど)
好きな小説:放課後シリーズ(探偵の女の子が三原千春みたいな子です。),少年探偵セディシリーズ(主人公が江戸川コナンみたいな女の子です。)など
好きなドラマ:恋して悪魔,花より男子,金田一少年の事件簿など
好きな女優・男優:中山優馬(アイドルで、パーソナリティーもやっている。今の優馬君も、幼い頃の優馬君も、大好きです。),小池徹平(ミュージシャンでもある。),仲間由紀恵,松嶋奈々子,知念侑李(優馬君と同じジャニーズのユニット3人組のNYCの子です。侑李君は天使だとあたしは思います。因みに、優馬君は小悪魔だと思います。で、山ちゃん(山田君)は両方だと思います。),あっちゃん(前田敦子),ゆうこちゃん(大島優子)など
好きなアイドルグループ:嵐(基本、全員好きです。),TOKIO(TOKIOでお気に入りは松岡さんと城島さんと長瀬君),KinKi Kids,V6,中山優馬w/B.I.Shadow,NYC(NYCでお気に入りは優馬君と侑李君),AKB48(最近、お気に入りはAKB48のメンバーで、演歌歌手でもある岩佐美咲ちゃん)など
好きな声優:くまいもとこ,松本梨香,坂本真綾,高山みなみ,林原めぐみ,折笠愛,佐藤ゆうこなど
好きな歌手:坂井泉水(ZARD),倉木麻衣,GARNET CROW,ゆず,竹内まりやなど
好きなゲーム:ポポロクロイス物語(主人公が江戸川コナンみたいに乗り物の運転が得意な木之本さくらみたいな天然王子様),マザー2,ポケットモンスター,ゼルダの伝説など
マイブーム:少年舞妓・千代菊がゆく!(最終回が気になります。)
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注:捧げ物(イラストと小説)というカテゴリーに置いてある物でフリーと明記されている物以外はお持ち帰り厳禁です。後、書庫の記事のフリーという項目の物はお持ち帰り可です。*フリーの物で日付が掲載されている物についてはその終了日までなので、それ以降は持ち帰らないで下さい。
キリ番小説memo
キリ番小説を消化した物はリンクを貼っています。後、ジャンルはごちゃ混ぜです。
CCS(オリジナルとのコラボも含む)
キリ番222フリー<男の娘(雨寺輝他)前編>
キリ番222フリー<男の娘(雨寺輝他)中編>
キリ番222フリー<男の娘(雨寺輝他)後編>
キリ番55(頑張って)
<自転車でGO!GO!(小狼と桜)>
キリ番104(知世)
<知世、さくらと結婚する!(夢落ち)>知世の小狼弄りネタ+本城 真(オリキャラ)
キリ番480(小狼)
<花見に必要な物>~鏡音姉弟で買い出しに行く。~*芽楽様
キリ番480フリー
<小狼って猫っぽいよね(小狼と桜とボカロキャラ)>
<少年と不思議な黒猫>(鏡音レン×李小狼)
<続・少年と不思議な黒猫>(鏡音レン×李小狼)
キリ番77フリー<知世のお見合い[知世と真(オリキャラ)]>
<第1話>
<最終話>
1000HITフリー小説
<2人で遊園地>(小狼&桜)
<第1話>
<第2話>
*名前の表記の無い物は誰でもお持ち帰り可能です。後、前編とか表記のある物は後編とセットでお持ち帰りしてくれると有り難いです。
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